小児歯科– Pediatric –

小児歯科とは


お子さまは、歯の治療や歯科クリニックに苦手意識がある場合、何をされるのかわからず治療を嫌がってしまうことが多くあります。

当院では、お子さまに無理やり治療を行うことはありません。まずは歯科クリニックに慣れてもらうことからスタートし、チェアーに座ってみたり、実際に治療に使用する器具に触れて怖さや不安を軽減していきます。

お子さま一人ひとりのペースに合わせて治療を進めていきますのでご安心ください

子供の歯を守るために


ポイント1 おやつは歯につきにくいものを、食べる時間を決めて

虫歯になりにくいお菓子は、『短い時間で食べ終わる』、『糖分が少ない』、『歯にくっつきにくい』が挙げられます。キシリトール配合されているものであれば、唾液分泌も促進してくれるので虫歯予防の効果もあり、おススメです。

  • おせんべい、クラッカー、ポテトチップスなどのスナック菓子
  • 砂糖不使用のクッキーやビスケット
  • 芋、スルメ、チーズ、小魚、ナッツ
  • ゼリーやプリン、アイスクリーム、果物

一方、虫歯になりやすいおやつとしては、糖分が高く、食べるのに時間がかかり、歯にくっつきにくいものです。虫歯菌は糖分が大好物です。一切食べないことは難しいですが、お買い物の際には心に留めておくことをお勧めします。

  • チョコレート、アメ、ガム、キャラメル
  • ドーナッツ、ケーキ

ポイント2 早いうちから”フッ化物歯面塗布”を

フッ素塗布は、歯が生え始めたばかりの0歳児の赤ちゃんからでも安心して受けることができます。
フッ素化を行うメリットとして、歯質を強くし酸で溶けにくい歯質を作る、食後などに溶け出すミネラル成分の再石灰化に作用する、虫歯の原因となる虫歯菌を弱体化させ虫歯菌の活動を抑えるなどがあげられ、虫歯予防につながります。
子供の歯は、大人と比べ歯がまだ柔らかいため虫歯になりやすく進行が早いです。しかしフッ素を吸収しやすいという特性もあるため早いうちからのフッ素塗布をお勧めしております。

ポイント3 正しい歯みがき習慣を身につける


子供に正しい歯磨きの習慣を身につけさせるのは、親にとっても大きなチャレンジともいえます。
子供の頃の歯の特徴として、大人の永久歯と比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすいです。子供だけでなく、親自身が毎日正しい歯磨き習慣を一緒に実践することで、子どもに良い手本を示すことができます。子どもに歯磨きを日常の一部として自然に受け入れることができるでしょう。
子供の頃から、正しいケア方法を学び身につけることで大人になってからの口腔健康も守ることができます。

子供の歯のお悩み


乳歯が抜けてから新しい歯がなかなか生えてきません。様子を見ていますが心配です。

新しい歯が生えてこない原因はいくつかあります。
①そもそも生えてくる永久歯が存在しない『永久歯先天性欠如』
②永久歯は存在するが、歯茎が厚すぎる、周りの歯が邪魔している
その他にも何らかの要因が考えられるため、早めの受診をお勧めいたします。

子供の歯が生えてきました。何歳ごろから歯医者に行くことが適切ですか?

一般的には、1歳半から通うことが適正とされています。ただ、0歳(生後6~8か月)から乳歯は生え始めているため、より早い期間からでもいいと思います。早いうちから通うことで、歯医者さんの音や匂いなどの環境と、お口の中を触られることに慣れることにもつながります。

乳歯の後ろから別の歯が生えてきました。どうしたらいいでしょうか。

乳歯の後ろから歯が生えてくることは珍しいことではありません。基本的には、生え変わるために永久歯が生えてきている状態なので自然に本来の位置に戻ります。もし、全く乳歯が抜ける気配がない場合は治療が必要になることもあるのでご相談ください。

子供の歯に黒い線や点があります。これは虫歯ですか?

黒い線や点は、虫歯かもと思われる方が多いかもしれませんが、着色などによって生じることもあります。しかし、穴があいているという場合には虫歯の可能性が高くなります。もしかしたら初期虫歯であることも考えられるため治療が必要な場合もあります。

乳歯が虫歯になりました。いずれ抜けるのであればほおっておいても大丈夫ですか?

乳歯は、大人の歯に比べて脆く虫歯の進行も早いです。加えて乳歯のバイ菌が永久歯に影響して、発育不全を引き起こしてしまうこともあります。早めの治療をお勧めいたします。

子供の顎が出ています。歯並びもバラバラにみえます。治療で直すことはできますか?

顎の突出は下の歯が異常に突出しているために起こります。反対咬合といい1~2歳までなら50%程度の割合で自然治癒が期待できますが、3歳を過ぎても治らなかった場合、自然治癒の可能性はきわめて低くなります。放っておくと、お顔のコンプレックスや咀嚼効率の低下、発音障害などにもつながるリスクがあるため気がついたら早めの治療をお勧めします。